海産・植プ1
◆プランクトン◆Plankton◆浮遊性物◆
海産植物プランクトン NO.1
どうぞお楽しみ下さい!
【1】藍藻植物門
海産のラン藻類は、淡水に比べ種類や数においても少なく、沿岸域でわずかに確認される程度です。別名シアノバクテリアともいわれ、細菌に近い分類ですが、細菌とはことなり、光合成をおこなうことができます。詳細は、淡水植物プランクトンのところに記載しました。
Cyanophyta
Cyanophyceae
Nostocales
Oscillatoriaceae
Trichodesmium sp.
【2】クリプト植物門
海産のクリプト藻類は、淡水域のそれに比べ小型種が多く、通常の光学顕微鏡では属レベルまで確認することはできません。基本的には、2本の等長の鞭毛をもちますが、ホルマリン固定では鞭毛が剥離してしまうことが多く上位分類群で止めざるをおえません!
Cryptophyceae
【3】渦鞭毛植物門
3-1:Dinophyceae
Prorocentrales(プロロケントルム目)
Prorocentraceae
2本の鞭毛を渦状に回転させ進む渦鞭毛藻類は、淡水域のものより、海産性の物の方が、種類や数も多く、時に貝毒プランクトンとして、大量発生し養殖業に多大な影響を及ぼすことで知られている。
Prorocentrum compressum
Prorocentrum micans
本種は、Prorocentrum属のなかでは日本沿岸で最も普通に見られるが、その細胞数は多くない。
Prorocentrum minimum
本種は、時に宍道湖・中海で大量に増殖し、赤潮を形成する。
Prorocentrum sigmoides
3-2:Dinophysiales(ディノフィシス目)
Dinophysiaceae
Dinophysis acuminata
Dinophysis caudata
Dinophysis sp. ;
Ornithocercus serratus
本州は、対馬海流でごくわずか確認される程度で、太平洋側や近海域ではまず見られない希少種です。冷水期に発生する。
Amphisoleniaceae
Amphisolenia bidentata
Oxyphysis oxytoxoides
本種は特徴的な形態ですが、日本沿岸域に普通に見られる種類です。
3-3:Gymnodiniales(ギムノディニウム目
Gymnodiniaceae
ギムノディニウム目は、殻をもたない無殻類として、分類され、時に大量発生すると赤潮の原因藻類となります。
Gyrodinium sp.
Gymnodiniales
細胞サイズが小さいため、ギムノディニウム目として分類上位で止めています。
3-4:Noctilucales(ノクチルカ目)
Noctilucaceae
Noctiluca scintillans
一般に夜光虫と呼ばれ、梅雨あと海水の塩分濃度が薄くなり、水温上昇の初夏に太平洋では大量に発生し、例年相模湾では赤潮状態となります。過去には、動物プランクトンとして扱われておりましたが現在は渦鞭毛藻類として扱われたため、動物名(milialis)と植物名(scintillans)があり、シノニム扱いされています。
その発光ははかなく、動物のウミホタル(介虫類)の発光を青白色とすると、夜光虫は、緑色光といえましょう。
3-5:Pyrocystales(ピロキスタ目)
Pyrocystales
Dissodinium lunula
3-6:Peridiniales(ペリディニウム目)
Gonyaulacaceae
Gonyaulacaceae
前述のギムノディニウム目に固い殻をつけたのがこのペリディニウム目です。空の形や枚数でぶるんします。貝毒プランクトンの代表的存在の仲間です。 ;
Alexandrium sp.
Gonyaulax sp.
横溝に段差があるのが特徴です。
Peridineaceae
Heterocapsa sp.
Peridinium quinquecorne
Protoperidinium bipes
Protoperidinium depressum
Protoperidinium oblongum
Protoperidinium pellucidum
Calciodinellaceae
Scrippsiella sp.
Ceratiaceae ;
Ceratium candelabrum ;
Ceratium furca
本種は、ケラチウム属の中では、、特に内湾におていは次の”fusus”とともにしばしば出現し、赤潮の原因となります。 ;
Ceratium fusus
Ceratium gravidum ;
Ceratium kofoidii
Ceratium macroceros ;
Ceratium palmatum
本種は、対馬海流域で時々出現する。一対の両腕の先が掌のように枝分かれしており、大変特徴的である。浮遊のためか、何かをつかむために発達したのか?
Ceratium praelongum
Ceratium tripos
Oxytoxum sp.
【4】不等毛植物門Chrysophyceae
黄金色藻綱Chrysophyceae
Pedinellales
Pedinellaceae
Apedinella spinifera
Dictyochales
Dictyochaceae
Dictyocha fibula ;
Distephanus speculum ;
Ebria tripartita
Chattonella sp.
Heterosigma sp.
END
海産植物プランクトン No.2