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1月の朝礼-②

海洋政策研究財団ーニューズレター 第243号

「サンゴ礁を破壊する観光開発」
阿嘉島臨海研究所所長 大森 信
サンゴ礁の劣化の原因は多くが人口の増加に伴う人間活動によるものである。なかでも過剰な観光開発は観光資源の物理的な破壊だけでなく、赤土や、汚水の流入による海水のにごりと富栄養価も伴うので、サンゴ礁を傷める大きな原因のひとつになっている。
観光資源である自然環境を消費し尽くす前に、わたしたちは今あるサンゴ礁を護らねばならない。

サンゴ礁の減少
過剰な観光開発が観光資源を傷つけてしまう弊害は多くの場所で指摘されているから、いまさら取り上げることでもないように思えるが、先般、サンゴ礁の修復事業が行われているタイののサムイ島を訪れたときの衝撃はあまりにも大きかった。
サンゴ礁が年々地球規模で減少している事実は科学者や環境活動家や行政に関わる人だけでなく、いまや社会一般にも広く知られてるいる。東南アジアではこの30年間で約40%が失われ、健全なサンゴ礁はわずか15%しか残っていない。サンゴ礁の劣化の原因は多くが人口の増加に伴う人間活動によるものである。その中でも過剰な観光開発は観光資源の物理的な破壊だけでなく、赤土や汚水の流入による海水のにごりと富栄養化も伴うので、サンゴ礁を傷める大きな原因のひとつになっている。水中に懸濁物が増えて富栄養化が進むと、水がにごってサンゴの生育が衰え、海藻が増えてサンゴの生息場所が奪われる。台風や熱帯性低気圧による大波がサンゴ礁を破壊しても一時的なものだが、人間活動がもたらす負の影響は多くが慢性的である。慢性的なストレスが続くとサンゴ礁は容易に回復しない。
2010年6月にタイのプーケットで行われたアジア太平洋サンゴ礁シンポジウムの研究発表では「サンゴ礁の修復」に多くの聴衆が集まり、修復再生への関心の大きさを表わしているように思われた。しかし、研究発表の内容はすべてが「人の手による修復技術」に関するもので、きれいな海を取り戻すための対策や努力についての報告はひとつもなかった。シンポジウムの司会をしたわたしは、冒頭に「技術でサンゴ礁を修復再生しようとする前に、自然の回復を妨げている原因を取り除き、環境をサンゴの生育に適したものに戻す努力が大切である。わたしたちの技術はまだ、サンゴ礁を確実に復活することができるまでには到達していないので、技術の進歩が観光開発や沿岸域の改変の免罪符にされたり、より重要な環境保全活動の『すりかえ』に使われたりすることがあってはならない」と述べたのだが、シンポジウムの参加者たちはそのことをどのぐらい心しただろうか。

タイのサムイ島
帰国の途中でサムイ島に立ち寄った。20年ほど前までタイ湾に浮かぶサムイ島はバックパッカーたちの天国で、真っ白な砂浜にヤシの木が並び、波打ち際からサンゴ礁が続く静かな島だったという。その後のすさまじい観光開発によって、いまでは数百のリゾートが海岸から山の上まで立ち並び、海外からの観光客が年間百万人も及ぶ有様である。観光開発は海をすっかり変えてしまった。ホテルやリゾートから下水がそのまま流れ込んで海水の富栄養化が進み、海岸の間際までコンクリートの張り出しが作られているために各所で砂が運び去られ、侵食で根を露出したヤシが横倒しになっている。海に潜ると伸ばした指先が見えないぐらいの濁りで、到底水遊びが楽しめるような場所ではなかった。因みに約60km沖合いにあるタオ島でもひどい濁りは変わらず、魚群より流れてくるポリ袋に出会うほうが多いぐらいの汚水の連続である。そんなところでサンゴの移植が行われていたが、育ちは悪く、一部は白化して藻類に覆われていた。いくら進んだ技術でもこんな海でサンゴが健全に育つわけはない。帰ってインターネットでサムイ島の観光案内を覗いたら、紹介されているのは瀟洒なリゾートの建物や緑のゴルフ場、そして夕日が沈む浜辺の光景だけで、さすがに海中の様子はひとつもなかった。サムイ島のサンゴ礁は観光資源の目玉だったが、ダイビングが不評になってショップはすでに減ってしまったという。そして、海と海岸のひどさを知った観光客が来なくなってしまえば、やがて島には空き家になったリゾートだけが並ぶことだろう。
目先の利益のためにサムイ島の住民は次代に残しておくべき島の宝を失いかけている。しかしこれはタイだけではない。フィリピンでもメキシコでも観光開発で海を汚し、サンゴ礁が失われた結果、観光客が減ってしまったというリゾートの話を聞く。

今、沖縄では
せめてわが国ではこんなことが起きないようにと考えるのだが、程度の差はあっても観光開発とそれに踊らされている観光客と行政が沖縄の海でも似たようなことをしている。沖縄の人たちは古来、海と土の恵みを巧みに生活に取り入れ、世代から世代へ、祖先と自然に感謝して暮らしてきた。サンゴ礁は生活の場であった。それがいつの間にか、沖縄の真の魅力を失っても、ただ観光客の数が増えればよいという考えに支配されて、礁池を埋めてホテルにしたり必要のない道路をつくったりして、日銭を求めるようになってしまった。小さなスポットにダイバーが集中してサンゴを傷つける。離島は夏になると水不足が起き、増大するごみに対処しきれない。
日本で最も大きなサンゴ礁のある石西礁湖、美しかった国立公園の海を観光船が石垣港のヘドロを巻き上げながら猛烈なスピードで対岸に向かう。船上の観光客たちは波の下に貴重なサンゴ礁があることなど全く知るよしもない。西表島に降りた人たちが案内されるのは仲間川で、両岸には見事なマングローブの森が続き、観光スポットになっている。ところが、ここにも問題があった。遊覧船がスピードを出すために、返し波が岸で出芽したばかりのヒルギの種子を洗い流してしまうという。注意して運転しても、帰りのコースではどうしても船足が速くなる。船着場で待っているバスの出発時間が迫っているからだ。八重山観光の人気コースは、石垣島から竹富島、西表島などを一日で回るという気ぜわしいものである。観光業者が観光資源を使い物にならなくなるまで消費し尽くす典型的な例である。

観光開発と環境保全
遠くからくるものにとって、沖縄のサンゴ礁が少しずつ失われても、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどの森の動物が車にひかれて死んでいっても、それほど痛みは感じない。沖縄はつまらないから今度は海外に行こうという程度のものだ。そして利益をあげた観光業者は観光客を次の金鉱に導くために別の地に移動するだけである。
長い時間をかけてできたサンゴ礁を壊すことはすぐにできても、いったん壊したら元には戻らない。熱帯や亜熱帯の海の豊かな生態系の復元は不可能に近いから、「対策は打つから大丈夫」といっても何の保障にもならない。観光開発で著しく増えた観光客が沖縄の自然と地域の文化を破壊してしまう前に、わたしたちは今あるサンゴ礁をもっと積極的に護りたいものだ。(了)
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1月の朝礼

【朝日新聞より】
サンゴ北上、最速年間14キロ 日本近海、温暖化影響?

海水温度の上昇により日本周辺で起きているサンゴの北上が、最大で年間14キロのペースで進んでいることが国立環境研究所などの調査で分かった。千葉県館山市沖など、過去にサンゴが見られなかった海域でダイバーが目撃する例が増えているが、分布拡大の実態はつかめていなかった。
日本近海の冬季の海水温は過去100年間で1.1~1.6度上昇した。地球温暖化の影響のとみられる。
同研究所の山野博哉主任研究員らは、水深10メートルより浅い海底に分布する9種類のサンゴを選び、館山市沖や長野県五島列島など10地域で分布状況を調査した。さらに、過去80年分の学術論文を精査し、各地域での分布の変化を調べた。
その結果、4種類のサンゴで、分布域の北上が確認できた。最も北上の速度が速かった熱帯性の枝状サンゴ「スギノキミドリイシ」は、鹿児島県種子島で1988年に確認後、2008年に北に約280キロ離れた五島列島にまで広がった。年間14キロのペースで北上した計算になる。このまま海水温の上昇がが続けば、熱帯性のサンゴが日本近海の温帯域に進出し、生態系が大きく変わる可能性がある。同研究所は新年度から、日本周辺8地域の60以上の地点で、10年間かけてサンゴの分布の変化を調べる予定だ。
                                        担当・T
プランクトン分析

11月の朝礼

【朝日新聞より】
鹿児島県奄美大島の記録的な豪雨は、島の生態系にも被害を及ぼしている。島だけに分布する固有植物ヒメミヤマコナスビが濁流や流失した土砂で根こそぎ削り取られ、絶滅したおそれがある。アマミノクロウサギの巣も埋まった。沖合いのサンゴも泥が積もり、一時は死滅していた。台風や豪雨に耐えてきた奄美の自然も今回の集中豪雨は想定外。世界自然遺産の候補地が受けたダメージは小さくない。
被害が最も大きかった奄美市住用町。中流の岸辺でしか確認されていないヒメミヤマコナスビは岸ごと濁流でえぐり取られ、全滅した。奄美大島の固有種で、近い将来、絶滅のおそれが高いとして、環境省が絶滅危惧1A類に分類している。
全長17キロの住用川は奄美最長の川。リュウキュウアユ(絶滅危惧1A類)がすみ、岸辺の岩にはランの仲間や、幻の花とも言われるアマミスミレ(同)が着生している。河畔にはアマミノクロウサギ(絶滅危惧1B類)やイシカワガエル(同)なども生息し、島の中でも「希少種の宝庫」ち言われるエリアだ。
同省の自然環境公園指導員で自然写真家の常田守さんは「渓流の植物はズタズタだろう。着生しているいわが流され、ひっくり返っているので、アマミスミレなども残っている確立は低い」と声を落とす。
龍郷町の環境教育推進指導員、前園さんは災害後林道や滝を回ったが「林道という林道が崩落していた」。斜面に土を掘ったアマミノクロウサギの巣は、確認できただけで4、5ヶ所が消えていたという。豪雨前は島内に2千~4800匹が生息していたとみられる。前園さんは「土砂崩れなどで、すみかを奪われたり生き埋めになったりしたクロウサギも多そうだ。ただでさえ絶滅のおそれがある種は、更に絶滅の度合い高まった可能性がある。」と心配する。

自然の被害は住用町や周辺に集中し、今のところ、他地域で目立った被害は確認されていない。ただ、林道が土砂崩れで通れないため、自然保護関係者による被害調査は難航。東大医科学研究所・奄美研究施設の服部正策・准教授は「島の南部や北中部は大丈夫だったが、中南部の住用は、きちんと調査するには時間がかかりそうだ」と話す。
同市住用町の和瀬海岸は、陸から流れ込んだ土砂で茶色に染まった。写真家で奄美のサンゴを長年観察する興克樹さんが先月24日に潜って調べたところ、沖合50~100メートルの海でも、ほとんど前が見えないほど濁っていた。
海底のサンゴは厚さ10~20センチの泥で覆われ、泥を取り除くと、白くなって死んでいる部分も多く見られたという。サンゴは動物で、泥に覆われると、酸欠状態で死滅する。日光も遮られるため、共生する植物プランクトンの褐虫藻が光合成できず、そこから栄養をもらえずに死滅するという。

ただ、豪雨後の台風で海水がうねり、今月2日に潜ると、かなりの泥が洗われていた。興さんは「危機的な状況は免れたが、まだ海底には多くの泥が堆積していた。海底の生き物に影響が出るかもしれず、今後も注意深く見守る必要がある」と指摘する。
                                              担当・S
プランクトン分析

9月の朝礼

【週間ダイヤモンドより】「海藻を使って温暖化対策 新日鉄が注力する夢の新手法」

地球温暖化対策の新手法として効果を発揮できるか。

新日鉄製鐵は、海岸の海藻が減少する「磯焼け」を改善する海藻造成製品で
全国漁業共同組合連合会から安全認証を取得した。
認証を受けたのは、鉄鋼スラブと水を練り混ぜた人工石・ブロックと鉄鋼スラブと腐植土を混ぜて袋詰めした
海藻用肥料の2製品。
鉄鋼スラグとは、製鋼工程で生じる副産物のこと。鉄1トンを作るのに約400キログラムもの鉄鋼スラグが発生する。
現在、ほぼ全量をセメント原料や道路の路盤材などに使用しているものの、
建設需要は減少しており、新たな用途を模索していた。
こうしたなか。降ってわいたのが、海藻造成事業への活用だった。海藻類の育成には鉄分が重要な役割を果たす。従来は森林などの土中の鉄分が河川を通じて海へ流れ込んでいた。しかし、森林伐採やダム建設などで需要が減少。その結果、全国各地の海岸で磯焼けが起き、沿岸漁業に大打撃を与えている。
2004年に始めた海藻用肥料の実験では、肥料がない場合に比べ、コンブの繁茂状況は約200倍となった。こうした結果を受けて新日鉄では早期に、自治体や業業組合などへの販売に乗り出す考えだ。人工石・ブロックはすでに販売を開始、「今後は年間数十万トンの販売を目指す」(中川雅夫・新日鉄スラブ・セメント事業推進部部長)という。
もっとも、海藻造成製品への期待値は、事業の成長性よりも、むしろ、二酸化炭素(CO2)の削減にあるようだ。

海藻はCO2を吸収する。過去30年間で消失した日本沿岸の藻場の約半分を再生すれば、CO2の削減効果は約700万トン、つまり、日本における温室効果ガスの年間排出量(約13億トン)の約0.5%が減ることになる。

鉄1トンを作るのに排出するCO2は約2トン。鉄鋼業界は、地球温暖化の“元凶”と見られがちだが、海藻造成製品が普及すれば、かなりのイメージアップ効果が期待できそうだ。
                                               担当・I
プランクトン分析

8月の朝礼

【産経新聞】コアジサシのひな、すくすく宮崎の一つ瀬川河口に大量飛来で500羽孵化

宮崎市佐土原町の一ツ瀬川河口の浜に今夏、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧類に分類されている鳥「コアジサシ」が例年をはるかに上回る600羽以上飛来し、約500羽のひなが孵化している。地元の保護活動家らは「台風の被害にあうことなく、無事に巣立ってほしい」と見守っている。
コアジサシはオーストラリアの沿岸部などで越冬し、日本などに飛来する夏鳥。営巣に適した自然の海岸の減少で、絶滅の危険性が高まっている。
宮崎市でコアジサシの保護活動を続ける有志のグループ「一ツ瀬川海岸のコアジサシを守る会」(山口廣代表)の湯浅芳彦さんによると、今年は5月下旬ごろ、一つ瀬川河口の浜に最初のコアジサシが飛来。悪天候や車の乗り入れなどで一時減少したが、7月20日には600~800羽が確認された。
これらの親鳥たちが浜一帯で営巣し、これまでに450~550羽が孵化したという。ただ、巣立ちまでにはまだせいちょうが必要で、同会は「巣を飛び立つのは早くても8月末ごろになるのでは」と話している。


【カナコロ】市の鳥・コアジサシを呼び戻そう、酒匂川でボランティアが営巣づくり

小田原市を流れる酒匂川右岸のJR鉄橋上流部の中洲(同市扇町側)で20日、「コアジサシの郷づくり」が行われた。「市の鳥」を呼び戻そうと、家族連れら約230人のボランティアが営巣の整備に汗を流した。
ボランティアはこの日、中洲の一部約5百平方メートルの雑草を取った後、卵に似た模様ごま石を集めた。これまでごま石を直径50センチ程度の円形状に並べていたが、今回はごま石を「自然な形」でばらまき、コアジサシのおとりとひながカラスやチョウゲンボウから身を守るための木製の小箱を置いた。
子どもたちは「コアジサシが来るといいね」と、おとりや小箱の置き場所に工夫を凝らしていた。
コアジサシは、県レッドデータブックが絶滅危惧Ⅰ類に分類するチドリ目カモメ科の渡り鳥。小田原では毎年4月上旬から酒匂川の中洲に降り立ち、集団で営巣してきたが、飛来数が激減。06年度2羽を最後にヒナの数はゼロが続いている。

                                               担当・U
プランクトン分析
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